この授業は、島根県がかかえている現代的な課題について、いくつかの実践的取組を通して、理解を深めることを目的とする。地域社会系の学問を学ぼうとする者にとっては、理論的学習を深めるだけでなく、地域の課題を体験的に知ることもまた有意義であろう。体験に基づいた深い理解によって、より真摯に、また、現実的に課題解決の方向性を探求していくことができるようになるからである。
平成24年度は、浜田市弥栄町おける2泊3日ていどの合宿形式の実習を中心とする集中講義として実施し、農山村地域の課題について学ぶこととする(シラバスより)。
弥栄町は、島根県西部の都市、浜田市の南部、その中心市街地から路線バス利用で約55分の時間距離にあります。中国山地に位置する盆地状の地域で、市役所支所がある長安本郷の標高は約380mです。南東に高くなっており、標高961mの弥畝山、844mの掛山があります。町域の大部分を流域として三隅川が南西流しており、北東部には周布川が北西流しています。年平均気温12.2℃、年降水量2,167mm(アメダス)で、冬季には積雪もみられます。
1956年に安城村と杵束村とが合併して弥栄村となり、さらに、2005年に他の那賀郡の町とともに浜田市と合併し、現在は浜田市弥栄町となっています。2010年の人口は1,495人(国勢調査)でした。2000年の人口は1,789人でしたから、この10年間に16.4%減少しています。高齢化率は45.7%に達しています。就業人口に占める第1次産業従業者数の割合は32.1%、第2次産業は17.1%、第3次産業は50.8%(2010年国勢調査)です。
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島根県浜田市野原町2433-2
島根県立大学総合政策学部
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